2009年2月15日日曜日

永遠の12歳、コロンベ

コロンベの笑顔
1年4ヶ月ぶりにあったコロンベは、驚くほど身長が伸びていた。

先週末の土曜日と本日(15日)、我が娘・コロンベ宅を訪問してきました。
コロンベとの出会いは11年前。キガリ(ルワンダの首都)の町中にあったTOFU屋の取材が始まりです。

当時、色々と重すぎるルワンダの過去と現実に打ちのめされていた私は、今後どのようにルワンダの取材を続けていけば良いのか深く悩んでいました。
そんな時、偶然取材することになったTOFU屋で、その女主人に引き取られ育てられていた戦災孤児のコロンベと出会い、その屈託のない笑顔を見た瞬間、「この子の成長を通して、ルワンダという国を見続けていこう」と思いついたのです。

以来11年間、勝手に娘だと思いこみ、毎年彼女に会うのを楽しみにルワンダを訪問しています。
さて、1年4ヶ月ぶりの再会となる昨日は、偶然にもバレンタインデーでした。
前回訪問時は12歳だったコロンベ。

「今年は14歳。日本だともう中学2年生だし、今までみたいに文房具とお菓子のプレゼントというのも、そろそろ卒業かな。しかも今日はバレンタインデーだしなぁ」と散々迷ったあげく、白とオレンジの花柄のワンピースと花を手に彼女の家に向かいました。

(ご存じの方も多いかと思いますが、日本とは違い世界的には男性から女性に花やプレゼントを送るのが一般的です)

コロンべとその家族
家族構成も、聞くたびに変わっている気がします…。

「!!!!」
本当に驚きました。

わずか1年少しでここまで成長するのかというほどコロンベの身長は伸び、私とほぼ同じくらいになっていたのです。
「????????」
そしてさらに驚きました。

彼女を育てている家族に年齢を確認したところ、「コロンベは、今年で12歳」だというのです。
「いやいや、前回訪問した2007年も12歳って言ってたよ。さらにその前(2006年)も12歳。その前(2005年)なんて8歳だったし…」
と問いただすと、「あっ、じゃあ13歳かな」と何ともアバウトすぎる答え。

詳しく説明を求めたところ、「学年=年齢」として考えていたようです。
アフリカではよくあることなのですが、他者の家に引き取られ育てられる子どもには、お手伝いさんのような役割が与えます。
そのため学校にしても、経済的に余裕がなくなると当然実の子どもを優先させるため、コロンベのような立場の子は度々休業させられます。

案の定、コロンベの学年を確認したところ、前回会った時と同様今回も「P6(日本でいうところの小学校6年生)」でした。

コロンベとガボ
トップページ右下にある写真が7年前。コロンベとガボの身長差が…。ちなみにガボは11歳とのこと。

と、ここで勘違いしないで頂きたいのですが、コロンベは決して虐げられているわけでも、不幸なわけでもありません。

彼女を育てている家族とコロンベの関係は非常に良好で、撮影していても一家族として全く違和感なくお互いに楽しそうに接していました。

日本的な感覚で考えると、お手伝いさんのように扱われ学校も度々休業しなければならないコロンベは不憫に思えるかもしれませんが、彼女の今の状況は写真を見て頂ければ一目瞭然だと思います。

(私はとても安心しました)
次回会えるのがいつになるか分かりませんし、次は何歳になっているのか想像できませんが、いつまでも変わらないこの笑顔を、またカメラに納めに来たいと思います。
(でも次に会うときは、確実に私より背が高くなってそう…)



過去のコロンベ(asahi.com 千の丘と共に~ルワンダ〈下〉へ

0 件のコメント:

コメントを投稿