2009年2月28日土曜日

ジェネラルからの電話と残された時間

ウガンダを横切るナイル川
ナイル川にかかるカルマ橋からの眺め。以前はLRAによる襲撃が予想されるため、18時以降の往来が禁止されていたが、現在は24時間通行可能になった。(本文とは関係ありません)

本日の昼。未登録番号からの電話。
「まさか?!」と思いながら出ると相手は、ジェネラルご本人。

緊張しながら、「ガランバ森林で行われている『ライトトニング・サンダー作戦』にウガンダ軍と同行したい」旨を伝えると「OK。アレンジするよ」とのこと。

これは行ける可能性がグッと高まってきたような気がします。
が、問題は時間…。

果たして、間に合うのか!?
今度は時間との戦いになってきました…。

2009年2月26日木曜日

ジェ、ジェネラル!?

リクルート中のウガンダ軍兵士と志望者
入隊試験に場違いなTシャツの志願者(本文とは関係ありません)

やはり、切り札の力は凄かった。

なんと相当な権力を持つ方の兄弟で、過去大臣も務めたことのあるジェネラル(将軍)を紹介してくれました。

ただ相手はジェネラル。

そう簡単に会えるわけもなく、現在先方からの面会時間指定待ちです。
切り札の方は結構仲が良いらしく、丁度昨夜も一緒に夕食を過ごしたとのこと。わざわざジェネラルに直接電話をかけてくれたので会えることは間違いなさそうなのですが、いつ会えるかにより、残り時間との戦いになりそうです。

とりあえず本日はもう電話がこなさそうなので、明日来ることを待ちつつ、何があっても良いように軍広報責任者に言われたとおり、作戦地域となっているコンゴ民主共和国のビザだけは明日のうちにとっておこうと思います。

起死回生となるのか、やはりこの流れには勝てないのか、こうご期待!

2009年2月25日水曜日

不運な流れの悲しみと、時の流れの喜びと

突然とスコールと雷雨
突然とスコールと雷雨(手持ちで1分のバルブ撮影なので、ブレブレです)

本日首都カンパラに戻ってきました。
それにしても、今年は本当に凄いです。何がって残念ながらタイトル通り「不運」がですが…。

現地で会った日本人の方々には、毎回ネタとして自慢げに語ってしまっているのですが、緊急着陸で始まった今回の流れはグル滞在中も変わることなく続きました。

以下、道中での車両故障で始まったグル編です。

1.みんなでビールを頼んだら私のビンだけ口が割れていた。(一度口に含むも違和感を覚え、吐き出しセーフ)

2.奴隷貿易が行われていた史跡を訪問中、ハエが突然私の鼻の穴に突入。(幸い人生二度目の体験だったので、慎重に排除)

3.車の故障続く(パーツを一つ、バッテリーの交換)
これだけなら、まだ全然問題ないのですが、昨日(24日)は心の方も打撃を受けました。

4.取材の調整をしてくれていた現地新聞記者に6時間待ちぼうけを食わされたあげく、最後は音信不通。一日何も出来ず。(ストーカーのように頻繁に電話したのですが、いかんせん携帯の電源を切られていたためお手上げ)

5.ここまでの流れからイヤな予感がし、先手を打つために軍広報担当責任者に電話をし、北部地域広報担当大尉に口添えをしてもらうも、夢やぶれる。
(責任者曰く、「こちらはOKだけど、作戦遂行地域がDRコンゴ内であるため、同国政府の許可が絶対に必要)

6.失意の中、ウガンダ人の友人に招待された夕食の席で、乾杯をした瞬間、突然の大雨と雷雨に襲われ緊急避難。
(当初は屋外での席だったはずなのに、招待されていた他10名ほどの方々ご迷惑をおかけしました)

「踏んだり蹴ったり」、「泣きっ面に蜂」、「一度あることは二度ある」等々
先人達の言葉が心に染みます。

と、泣き言ばかり言っていても始まらないので、明日、可能性は低いですが最後の切り札に賭けるため首都カンパラに戻ってきました。
そしてその可能性も潰えた場合、今回のグルでの成果は成長したニコラス(下記)に出会えたことだけだったので、再度グルに戻り悪あがきをする予定です。

成長したニコラス
1年数ヶ月ぶりに再会したニコラス。
3年前、LRA(神の抵抗軍)に誘拐された経験を持つ子どもたちへのインタビューで出会って以来、ルワンダの戦災孤児・コロンベ同様、勝手に息子だと思っている。


友人とニコラス
現在13歳になったニコラスは、寄宿舎生活を送りながら友人達とP6(日本では小学6年生)で学んでいる。ルワンダのコロンベ同様、ほぼ私と変わらないくらいまで伸びた彼の成長を見て、改めて時の流れを感じさせられた。

2009年2月23日月曜日

可能性が少し

入隊希望者を前に演説をするグル県長

グルに到着して早三日。グル内部の取材に関しては、軍関係者との交渉はうまく運び、本日はウガンダ国軍入隊試験を取材させてもらいました。

まあ外国人ジャーナリストに取材を許可するだけあって、本日の入隊試験は非常に公正で厳しく、とても常識的なものでした。(これが全てではないと思いますが)

また現在ウガンダ北部地域広報担当大尉は、以前に何度か会ったことがある人だったため、色々と情報をもらい、今回の最大目的地であるLRAが潜伏しているガランバ森林に行ける可能性が出てきました。

後は明後日、首都カンパラに戻ってから軍本部との交渉次第です。

2009年2月21日土曜日

転職しよっかな

ジャーナリストと名乗りながら、何もジャーナリストらしいことを伝えていない今回の取材記。

旅行ライターという職業だったら、結構面白いんではないかと思う今日この頃です。(ただの愚痴のような気もしますが)

まだまだ私の好調は続いていました。
以下、疲れたので簡単に報告。

故障しボンネットを開けて止まった車
午後12時に首都カンパラを出発し、100キロほど走った頃、ボンネットから微かに漏れる煙と、速度計の下でオレンジに光る警告灯が目に入った。イヤな予感がした。

ラジエータから煙が…
ボンネットを開けると、ラジエータからエンジンへと繋がるパイプから煙がモクモクと…。運転手曰く、「5年間ドライバーをしているけど、こんな故障をしたのは初めてだ」
(私も初めてです)

続々と集まってきた通りすがりの人々
運良く小さな村の中だったので、通りすがりの人たちが続々と集まり、ああでもない、こうでもない、と議論を戦わせ修理を手伝ってくれる。

とりあえず無理矢理ビニールテープで修理
電源コードが断線した時のためにダイソーで出発前に買ったビニールテープをぐるぐる巻きにして挑戦。玉砕。

何度も失敗し、気がつけば時刻は夕方に
その後も古いホースや似たような形のパイプで試みるも、エンジンの回転数が上がった瞬間に猛烈な勢いで水が噴き出す。そして気がつけば時間は夕刻に…

さらに時間は経ち、夜に
さらに挑戦と失敗を繰り返し、気がつけば時間は夜に…。

替えの車が到着し、やっと出発
午後9時過ぎ、やっと替えの車が到着。うれしくて写真を撮るのを忘れる。

今度は替えの車のバッテリーが故障
心に余裕が出てきたので、「夜間ドライブで疲れるだろう」とドライバーに休憩してもらおうと考えたのが裏目に。出発使用とするとまたボンネットの隙間から煙が…。トライバー曰く「こんなことは初めてだし、なんでこんなところが故障するのか分からない」
(たぶん、私が悪いんだと思います。ごめんなさい)

幸い、替えの車はイグニッションとバッテリーをつなぐコードが溶けただけだったので、押しがけで無理矢理エンジンをスタートし、カンパラ出発から約12時間を経て深夜0時半頃ホテルに到着しました。
(通常は4時間ほどで着く道のり)
現在こちらは深夜2時。さすがに疲れたので、そろそろ寝ます。

2009年2月20日金曜日

とりあえず一度、ウガンダ北部へ

カンパラにあるゴルフコースホテル
ちょっと高級なホテルのカフェ。

今日は早起きです。
なぜなら本日、北部に移動するからです。

一年半という時間は思ったよりも長く、キーパーソンとなる予定だった人たちが異動していたり、数日前に内閣改造などがあったりして、このまま首都・ カンパラにいても状況に変化かない可能性が高いので、とりあえず一度、当初の予定通りの日程でウガンダ北部に行くことにしました。

到着後は、ウガンダ軍北部地域広報責任者や現地新聞記者などに会い、随時調整を進めていく予定です。

話によると北部のホテルでも無線LANが設置されているところがあるとのこと。
今までは毎回ネットカフェに足を運んでいたのですが、停電などで使用できないことも多々あったため、今回は念のためウガンダで最も新しいデータカードも新たに購入したので、現地から問題なレポートを届けられる予定です。
(ウガンダでも普通に使えるという話で買ったケニアのデータカードが、実際は非常に繋がりづらかったため)

いよいよ今回の取材も終盤に差し掛かりつつあります。このままだと単なるアフリカ旅行になってしまうので、そろそろプロらしい仕事をしっかりしたいと思います。

2009年2月18日水曜日

ウガンダよ、お前もか!?

アフリカの大地
ルワンダからウガンダへ向かう機上より

16日にルワンダを発ち、同日無事にウガンダに着きました。
しかし、まだトラブルは続き、まずは税関で

「なんでお前はこんなに電源コードをたくさん持っているんだ!」
「だって、機材ごとに充電器やアダプターが違うから仕方ないでしょ?」
「そんなことは知らん。怪しいやつめ、いまオフィサーが来るからここにいろ!」と足止めをくらい。
(幸いオフィサーが少し遠いところにいて面倒だったらしく、そのまま解放)

エンテベ国際空港から首都カンパラに向かう道程
エンテベ国際空港から首都カンパラに向かう道程

「はぁ~、またウガンダでも何かありそう…」
とちょっと凹みながら空港から出て適当にタクシーを拾い、値段交渉を終え車に乗り込もうとしたところ、どうやら私を乗せようとした運転手のやり方が気にく わなかったらしく、別のドライバーが「お前のやり方は違法だ!いま空港警察を呼んでくるから待ってろ!!」と凄い剣幕で怒り出し、警察沙汰に。
(15分ほど揉めたものの、とりあえず今回は痛み分けとなり、最初に交渉したタクシーでホテルへ)

宿泊中のホテルの部屋
カンパラ中心部にある「ホテル RUCH」。若干値切って朝食付きで一泊60ドル。

ここまで色々な出来事が続くいているにもかかわらず、今のところ致命傷がないのは、ひょっとすると逆に無茶苦茶ツイてるのではないかという気がしてきました。

20日にウガンダ北部への移動を予定しており、現在は首都カンパラで取材のための許可取得や根回しに励んでいます。